PowerPivotとは、ざっくり言うとピボットテーブルのパワーアップ版のようなものです。
通常のExcelの機能を拡張し、大規模なデータの管理や複雑なデータ分析を可能にします。
主に次の3つの機能がPowerPivotの特徴です。
- データモデル
- リレーション
- DAX関数
この記事では、これらの機能についてざっくり解説します。
データモデル
データモデルとは、Excel内で複数のテーブルを統合し、それらの間にリレーションを設定して、複雑な分析を行うための仮想的なデータベースのようなものです。
大容量のデータが扱える
Excelで1万行を超えるようなデータを扱うと、操作が遅くなり、ファイルサイズも大きくなります。
しかし、PowerPivotのデータモデルはメモリ内で動作するため、パフォーマンスが向上し、ファイルサイズの増加を抑えることができます。
更新が簡単
VLOOKUPなどの関数を使っている場合、データの追加や変更に伴って数式を調整する必要がありますが、PowerPivotでは更新ボタンを押すだけで、全てのデータが自動的に最新の状態に更新されます。
リレーション
リレーションとは、異なるテーブル間のデータを関連付けるための機能です。
例えば、商品データとマスタデータを組み合わせたい場合、通常のExcelではVLOOKUP関数を使用して数式でデータを結びつけます
しかし、PowerPivotのリレーション機能を使うと、共通のキーを基にテーブル同士を簡単に関連付けられます。さらに、元データが更新された際にも、自動的にリレーションが反映されるため、手動での調整が不要になります。
DAX関数
DAX(Data Analysis Expressions)関数は、PowerPivotで利用できる高度な計算式のことです。
通常のピボットテーブルでは、簡単な四則計算や集計を行うことができますが、DAX関数を使用すると、より複雑な計算やカスタム指標を作成できます。例えば、期間別の集計、動的なフィルタリング、条件に応じた計算など、通常のExcel関数では難しい高度なデータ分析が可能になります。
このようにPowerPivotを活用することで、Excelの分析機能を大幅に向上させ、ビジネスにおける意思決定を支援する強力なツールとして利用できます。
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